【呉市】日本で見られるのはココだけ。コンクリート船の防波堤はドライブにおススメです。
安浦町の三津口港の防波堤には、第二次大戦中、鋼材不足のため海軍が建造したコンクリート輸送船の2隻が使われています。国道側が第一武智丸、沖側が第二武智丸で、衛星写真で見るとよくわかります。
武智丸は3隻建造され、主に瀬戸内海で石炭や食糧の輸送で活躍してました。水密性、強度など耐航性に問題はなく、海の中の爆弾(機雷)に触雷したり機銃掃射を受けたりしましたが、簡単な修理ですぐ直るくらい丈夫だったそうです。
音戸漁港の防波堤にもありますが、こちらは動力がついていない他の船に引っ張ってもらう「被曳航油槽船」だったそうです。
コンクリート船を最初に考案したのは、1849年と古くフランス人のランボット氏とされています。安価なコンクリート船は、第一次大戦に欧州各国を中心に多数建造されましたが、鋼船より経済性が悪く徐々に減っていったそうです。
防波堤になっていて埋まっているので、本当に船として動いていたのか疑ってしまいますが、こんな船もあったんですね。
立ち入り禁止ですが、近くで見られます。不思議なコンクリート船見てみませんか?
武智丸(コンクリート船)はこちら↓
コンクリート製被曳航油槽船はこちら↓